Topお客様の声インタビュー「もっと父と過ごしたかった、電車の家。」
お客様の声インタビュー「もっと父と過ごしたかった、電車の家。」
お付き合いがある遠藤さまにお話を伺いました。
Q.一番はじめにリフォームしようと思ったきっかけは何でしたか?
一番、最初に相談しようと思ったきっかけは、お風呂好きの父親(現在はお亡くなり)のためにお風呂を変えたいのと、外壁が30年間まったく手付かずだったので防水性を高めるという意味も込めて、綺麗にしたいというのが目的でした。
同じ時期に建てた両隣のお家は、屋根瓦を変えたり、外壁メンテンナスをしていたが、私の家はまったく手付かずだったから、「そろそろやらないとまずいかな・・・」と思っていました。
Q.どのように当社を知りましたか?
耐震補強について、色々とネットで検索していくうちに、セダー建設さんを見つけました。さらに大田区役所の耐震診断の認定を受けている会社だというレビューか何かを見つけて、なるほど、セダー建設さんに頼むしかないかなと思っていました。
Q.なぜ、当社を選んでいただけたのですか?
お願いすることを決めた理由は、先代の人柄で、もうこれセダー建設しかない!と思いました。
最初に先代のオーラ、雰囲気を見て、この人だったら確実に仕事をこなしてくれると感じました。どんな業界でも同じだと思いますが、私の場合は福祉のタクシーという仕事をしていて、お客さんが望んでいることを聴いて、こういうことを望んでいるんだなというのをサービスとして提供する。それだけのことなんだけど、先代は全部聴き入れてくれて、お金が掛かる掛からないは別として、伝えたことを全部叶えてくれるようなイメージの強い人でした。
Q.その後、当社も代替わりに伴い、社長(担当)が変わりましたがいかがでしたか?
先代からのお付き合いもあり、リフォームするならセダー建設さんに頼みたいと決めていました。
ただ、先代とは直接話をしていたけれど、代替わりしたら色々と会社の姿勢も変わってしまうんじゃないかという不安が正直ありました。
なので、最初は、ぼったくりもあるかもしれないと不安に思い、セダー建設さん以外に2社知り合いの建設業者さんに声をかけ、相場感を含めて「セダー建設さんの見積もりどう?」って聞いてみた。そうしたら、ぜんぜん適正価格だと思いますよ。と知り合いからも言われ、じゃあ会社の姿勢も仕事もお金も問題ないだろうと安心できました。
実際に、(四代目の)健志さんも先代社長と同じで家づくりに真摯に取り組んでくださる姿勢は全く変わらないですね。
また、こちらが途中からガバガバ要望を伝えても、話を聴いて受け入れてくれるのは、ほかの業者さんではありえないことだと思います。
Q.施工前・施工中はどうでしたか?
電車の家にする前に耐震補強工事を行ったのですが、工事前に、実際に自分の家の柱の下を見ると「こんなに腐ってるんだ!」と驚きました。当初、柱は取り替えるつもりなかったけれど、実情を見せてもらい、これは取り替えるしかないよね・・・と思いました。
同時に柱も土台も何本か直してもらってるのですが、基礎部分が古い家のせいか全体的にはただの砂だったことにも驚きました。基礎もやろうという話になって鉄筋にしてコンクリートも流してもらって、布基礎をべた基礎にしてもらいました。
これをやってもらったおかげで、今は地震がきても怖い揺れ方をしなくなりました。下から突き上げる地震が来ても「今のは地震?」という感じ、昔はずどんときていたから、体感的にぜんぜん違うことが驚きです。
Q.施工後の仕上がり・工事が終わってどうでしたか?
全部がイイですよ!最終的にイメージした通りの仕上がりになっているので感動です。
自分でも鉄道模型とかプラモデルとかの塗装はできるし、以前、車の鉄板の踏み台は自分で塗装したのですが、オレンジの色合いがイメージしていたものと違ってしまったり・・・
その点、プロは色合いの調合もできるから、素人のDIYとは仕上がりが違います。やっぱりプロに頼んだ方が綺麗だなと思いました。
あと、今回リフォームするにあたって、外観を電車の家にしよう!となったのはあとからで、
本当の希望は父との思い出を残したまま、リフォームすること、それができたことが1番の満足です。
全部壊してしまうと父親との思い出も全部壊れてしまうと思い、お金をかけてでも手作業で剥がしてやってもらってよかった、その意味がありました。間取りも基本的には変えず、キッチンが少し変わっただけで前の暮らしと違和感がないのが、私にも母にとっても非常に良かったです。
Q. 今回のリフォームで特にこだわったポイントはありますか?
特にこだわったポイントは、本物の電車の表示器を買ってきたのですが、うちの中で見ててもしょうがないから、外に見せるやり方何かつくってよと社長に伝えたら、特注のサッシで叶えてくれたことは感動しました。
2階のバルコニーにもこだわりがあって、電車のヘッドライトの位置にバルコニーを照らすダウンライトを設けたんですが、最初、正面を向いていたライトを相当苦戦しながら、ダウンライトにしてくれました。
父のために行っていたリフォームですが、当初から、電車の原理原則を知っている分、それを家に何がしかの形で活かしたいという思いを持っていました。
ただ鉄道に使っているノウハウと建築であるノウハウは全く違うものだから、そこは建築の水準に合わせてどうしたらいい?と社長に問いかけて、それだと遠藤さんつくれないよ、こういう技法だったらできるよ、
じゃぁこういう手法でいこうかという話になって実現しました。
Q.遠藤様から、若ちゃん(代表若杉)に、ここはこうして欲しかったといったところはありますか?
1個文句というわけではないけれど、打合せしていた内容がスポッと抜けるときがありました!笑
例えば、お家の外観を103系の電車のイメージで進めているときに、「この間の205系は~~」って言われたり、上下階の電車イメージが逆になったり、別の何かに変わっちゃうことがありました。
あと私は社長にOKを出していたんだけど、社長の指示待ちで塗装屋さんが、ずっとスタンバイしていた時もありました。笑
塗装屋さんは「いや俺らやる気満々で面白い塗装だな」とスタンバってたけど社長から連絡が来なくていつやるんだろうな、という社長のGOサイン待ちがあったらしいです!
でも、仕事そのものは最終的にきっちりやってくれるので、
現場で出来上がっていくのをセダー建設さんの職人さんたちと一緒に楽しみながら、進めていました。
Q.今後リフォームされる方に、何かアドバイスをお願いします。
自分が買った家でリフォームするなら話は早いのですが、私のように祖父母の代から受け継いだ家の場合は思い出も含んでいるので、ガラッとは変えないほうがいいのかなと思います。
介護タクシーという仕事をしていて、よく聞く話があります。
リフォーム・建て替え・引っ越しを含めて、やさしい息子さん世代はよかれと思っていろいろ準備します。
・寝たきりになったときに大丈夫なようにベッドを用意
・そのベッドも2階だと大変だから1階の玄関から近いところに用意
・さらに、まだ自分で動けるときのためにトイレは近くする
そして、「リフォームでガラッと綺麗にしたよ!おやじおふくろ、これで住んでくれ!」
でも、新築したように環境が変わってしまうと、そこに住む高齢になった父母はとたんに元気がなくなり、思ったよりも早く亡くなってしまう、そんなご家族を見たり聞いたりしてきました。
それはリフォームによって、今まで生きてきた軌跡がまったくきれいになくなってしまうと、自分の存在意義を感じられなくなる、必要とされていない、と感じてしまうことが原因だと思います。
また高齢の方にとって、急激な環境変化は心理的ストレスとなると言われています。そのストレスが身体的、精神的に高齢の父母を追い詰めてしまうことにもなりかねません。
ですから、もし父親母親のためにリフォームしたいという方がいらっしゃったら、見た目や間取りはできる限り変えず、思い出を残して素材だけきれいにしたり、頑丈にするリフォームがいいのではないかと思います。
そうすることで、環境の変化が感じにくく、まだまだ必要とされているんだと感じてもらえるのではないかと思います。
最後に、セダー建設から介護タクシー「はくちょうタクシー」さまのご紹介
父親の介護がきっかけではじまったはくちょうタクシー
遠藤様のお父様は、16年前当時64歳の時に、右足の膝から下を切断する手術をしました。
その後、義足を作って半年間リハビリされていたそうです。
お父様はリハビリで歩く努力をされていたものの、自分の足ではないため、一歩を出すごとに蹴っ飛ばすイメージを考えないと歩けなくなってしまい、いちいち考えないと歩けない、歩くたびにものすごく頭が疲れる、だから歩きたくないとこぼしていたそうです。
そこで、遠藤様は、なるべく歩かず車で自分の好きなように移動できるように、お父様の練習用の車を用意しました。
その車はタクシー上がりの車を安く購入したもので、足が悪くても運転できるように改造して、塗装もし直したそうです。
余談ですが、この改造した車がパトカーにすごく似てしまって、お巡りさんが敬礼してくれるようになったのがおもしろかったとおっしゃっていました。
でも、やっぱり利き足ではない足を使っての運転はお父様にとって難しく、つらいもの。
代わりに息子として何かしてあげられることはないか・・・と悩まれ、普通の個人タクシーではなく、福祉のタクシーならお父様の足になってあげられると考えついたそうです。
出歩くのが億劫になってしまっている人たちを、その目的地まで連れていくサポート。
それを生業にしていけばご自身も生活でき、お父様の行きたいところ、病院やどこか旅行先なども全部車で連れていけると考えられ、福祉タクシーをはじめた。
これが、はくちょうタクシーです。
始めて2年ちょっとぐらいで、お父様は亡くなられました。
はくちょうタクシーを個人事業から会社にして、これからという時だったそうです。
まだまだしてあげたいことはたくさんあり、悔やまれる気持ちが未だにあるとお話しされます。でも、お父様との思い出がたくさん詰まったこの家(はくちょうタクシーの事務所を兼ねています)は、今もお父様と一緒にいるような感覚でいられるとおっしゃっていました。
これからもお父様が見守る中、体が不自由な方々に介護タクシーとしてお役に立っていきたい、と笑顔で語ってくださいました。