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被災地では、建築関係者の出来ることは多いと思います
2024年はお正月から大変なニュースでの幕開けとなりました。
以下は、セダー建設4代目のの若杉の被災地でのレポートです。
若杉は、
被災地では、建築関係者の出来ることは多いと思います。
と考えています。
もちろん、被災された現地に出向くことにはいろいろな意見があると思いますが、現地に迷惑をかけないように駆けつけ、できることをすることも一つの考えだと思うので、若杉のSNSから抜粋してご紹介いたします。
被災地初日。
朝は能登半島付け根で、瓦屋根修理。その後、七尾の手前(志賀の隣)まで移動。
普段仕事をしている東京と比べると、圧倒的に和瓦の家が多く、(ガルバリウムの屋根はほぼありません)その瓦の棟が被害を受けています。
そして、外壁が落ちてしまった家、それから、母屋から飛び出している庇形状の玄関や納屋の独立基礎から柱が外れてるのが非常に多い印象です。
被災地二日目。中能登町
朝、ヒョウが降ったりする中、大山 秀司社長の重機置き場にて、180袋の土嚢作り。
土嚢袋がUV対応であることが重要。若手がすごい頑張ってくれました。それをトラックのほか、乗用車にも構わず積み込み、出発。
総勢7人、4台にて10:30頃現地到着。小松の方から向かうのだが、現地まで二時間弱かかる。
現地では集落の区長さんが、ほんとによく地域の家を見て回っていて情報をまとめてくれていて、どこどこの家に行ってくれ!とスムーズに行き先が決まる。
玄関や水道修理など、次々に声がかかるも部材がなくて申し訳ない思いも。
棟瓦(むねがわら)が崩れているのが多いのだが、厄介なのは棟が崩れた時にこぼれた土。
土が瓦の上に載っているところを歩くと、その後しばらく靴が滑りまくる。全員滑りにくい「たび靴」を使用していたが、危ない。
棟瓦以外にも、棟瓦が落ちた時に平部の瓦が割れている。措置方法は割れた瓦をまず撤去。ところどころ瓦を入れ替えて足りない部分を四角く瓦がない状況にしてブルーシートをなんとか貼る。
通常施工の瓦は釘止めされていないが、耐震施工されている瓦は全部釘止め。
耐震施工されている瓦も棟が落ちて割れることには変わらないので、そうなると、耐震施工されている方の瓦の方が修理にはコツが必要で、手間もかかる。
東日本大震災での経験がある茨城の北澤社長のおかげで私も平部の瓦を補修できるようになった。
そして北澤社長の被災された方への声掛けがとても気持ちがこもってて素晴らしかった。人間性がちがうというか、素晴らしい。
今回、こちらのみなさまに感謝申し上げます。
・ご自身も被災されながら地域の方とつないでくださった大山社長
・現場で的確な指示を出し続ける北澤社長
・私が能登に行くきっかけを作ってくれ、土嚢を屋根にあげるときに大活躍の鈴木 豪一郎社長
・栃木からやってきた普段は鉄骨鳶をしている若手二人の唐川さん・横田さん
・慣れない作業でも歯をくいしばって作業したニキタ
ありがとうございました。
若杉は学生時代、大学在学中に体験した阪神大震災にショックを受け、三年次から専攻を構造に変更しました。
「家は人を守るもの」
それが若杉の信条であり、家づくりやリフォームにおける基本です。
若杉の言葉で、こんな言葉がありました。
被災地では、建築関係者の出来ることは多いと思います。
この記事は若杉のSNSより抜粋いたしました。